2016/12/22

別名「精液検査」と呼ばれる、精子検査とはどんな検査かご存知ですか?女性を妊娠させることができる十分な精子量があるかどうかの検査では?と想像できますが、奇形がないかどうかなどの精子の質も解るのです。
不妊状態にあるカップルの妊活の第一段階として受けておきたい、検査の詳細をご紹介します。
精子検査でこんなことが解る
精子検査で精液を調べると、精液の量と含まれる精子の数、精子が活発に動いているかどうかの運動率、奇形の精子の含まれる割合が解ります。なかなか赤ちゃんが授からない場合、この検査によって男性側に原因があるかどうか解るので、男性女性どちらに不妊原因があり治療を受けるべきかどうかを特定するのに、有効な検査なのです。
卵子と結合できるのはたった1個の精子
精液に含まれる精子の数の平均は、1回の射精で約1~4億個という驚異的な数ですが、卵子と結合できるのは1個だけ。膣に入った段階でほとんどが死滅し、子宮内でも数十万個に減少、卵子の近くまでたどり着けるのはたったの百個程度です。
やっと結合できた1個も質が高くないと受精に至らなかったり、流産の原因となったり。つまり精子は量も必要ですが、質も問われるのです。その質も調べてくれるのが、精子検査というわけです。
精子検査の流れ
検査を受けるには射精する必要があるため、マスターベーションなどで採取します。検査結果が正常でなく、精子が少ない場合は、人工授精や体外受精も視野に入れる必要があります。更に少ない場合はホルモン治療を行い、精子がほとんど確認できない場合は閉塞性無精子症などの病気が疑われるので、その場合は精管の閉塞を取り除く治療が必要です。
記事まとめ
不妊状態にあっても、なかなか精子検査を受けようとしない男性は多い様子。
もし不妊原因が男性側にあった場合ショックを受けるというネガティブな理由や、何となく医者にかかりづらいという精神的な億劫さもあるようです。
そんな時は、男性専用のクリニックを利用してみてはいかがでしょうか。
妊婦さんも多い待合室などで居心地が悪い思いを感じるなら、ぜひ選択肢に入れてみては。