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男性不妊の原因:「精索静脈瘤」の症状と治療

time 2016/11/22

男性不妊の原因:「精索静脈瘤」の症状と治療

男性不妊の原因の一つとして挙げられる、精索静脈瘤をご存知ですか?10人に一人がかかると言われ、精子の質が低下することで妊娠率も下がってしまう病気です。
早期発見と早期治療が必要なので、妊活に臨む人はその症状と治療方法を知っておきましょう。

精索静脈瘤とはこんな病気です

精索静脈瘤という病気ですが、赤ちゃんを欲しいと思っている人は、ぜひ知っておいて対策を立てておきたいもの。「静脈瘤」という単語は高齢女性がかかる下肢静脈瘤が比較的ポピュラーな病気なので、耳にしたこともあるかと思いますが、静脈にできる瘤(こぶ)のことで静脈が詰まる原因になるものです。
ところで「精索静脈」はあまり聞き慣れない単語ですが、精巣がぶら下がっている静脈のこと。この静脈において血が逆流して溜まり、こぶのようになる状態を精索静脈瘤と言うのです。

精索静脈瘤ができるとこんな症状が
精索静脈瘤は男性側不妊の原因の約40%にもなるという調査結果があり、妊活を控えている人には聞き捨てならない数字かと思います。静脈では通常精巣から心臓へと血液が流れますが、それが逆流すると静脈がふくれて血流が悪くなります。それにより精巣付近に腫れが見られて、鈍い痛みを感じることも。血流が悪くなるということは精子の生産機能も落ち、腫れが起こることで、本来体温より2度ほど低い温度で保つべきの精巣が温まり萎縮してしまいます。精子の質が悪化することは着床率も下がるので、妊娠しにくくなることにつながるのです。

精索静脈瘤の主な原因は2つ

精索静脈瘤の原因として見られるものは2つあり、一つは先天的なもので、静脈弁の先天性不全です。人間の血管には逆流を防ぐために弁がついているのですが、これは精索静脈にもあり、その弁に先天的な不具合があるのが原因。

もう一つは左腎静脈が圧迫されることで起こるというもので、精索静脈の位置に関係しています。左の精巣が下がる精索静脈は右のものより長いため、左腎静脈に影響を受けます。
左腎静脈は大動脈と上腸間膜動脈という動脈の間にはさまれやすく、それにより精索静脈の圧力が高まるという原因により、ふくれてしまうのです。

精索静脈瘤の治療方法

早期発見と治療を目指すためには、自覚症状を感じたらすぐ医者にかかるべきです。治療方法には腎臓に近い精巣静脈を縛る、精索静脈瘤高位結紮(こういけっさつ)術という外科手術があります。
切開しなくても腹部に穴を開けて行う手術もあり、腹腔鏡(ふくくうきょう)下精索静脈溜手術と呼ばれます。こちらは前者の手術より手術時間が短時間で済むことと、動脈を損傷するリスクが低いのでおすすめですが、手術の内容は具体的な入院期間などは病院にお問い合わせをしてみましょう。

他には、費用は掛かりますが顕微鏡下精索静脈低位結紮(ていいけっさつ)術という、静脈を顕微鏡で確認しながらしばる手術があります。この手術では静脈を精巣のすぐ近くでしばることができるのと、顕微鏡下なので動脈を傷つけるリスクが減ること、手術時間が約1時間と短く、局所麻酔で済むいうメリットがあります。

血流をよくするサプリや漢方薬も

外科手術を行う前に、とりあえずサプリや漢方薬で血流改善を図るという方法も。サプリでは「コエンザイムQ10」が抗酸化作用で血流を良くするので、効果的と言われています。漢方薬ではやはり血流をよくする「冠元顆粒」や、血流の悪化を指す於血を改善する「血府逐於丸」などが効果的とされていますが、いずれも自己判断で服用せず、医師の診断を経て服用しましょう。

記事まとめ

外科手術が必要と聞いて治療に対して腰が引けてしまう男性も多いかもしれませんが、不妊治療だけではなく、腫れや痛みといった不具合もなくせるのですから、やはり早期治療が望ましいもの。
症状が見られたら放置せずに、早めに医者にかかりましょう。

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